2018年1月21日

カフェ・パティシエ科☆製パン企業プロジェクト最終審査会

こんにちは
カフェ・パティシエ科教務の鈴木です

今日は、カフェ・パティシエ科2年生製パンの授業を専攻している学生による、企業プロジェクトのご報告です。

企業プロジェクトとは、産学連携教育の一環で、企業様から課題を頂き、その課題に添った商品を学生が考案、企業様からアドバイスを頂きながら試作を繰り返し、商品化していくというものです。

みなさん、『メゾンカイザー』というパン屋さんは、ご存知でしょうか?
国内に33店舗のお店があり、仙台市内には3つの店舗があります。

メゾンカイザー仙台様ホームページはこちら
https://www.maisonkayser-sendai.jp/


今回はそのメゾンカイザー仙台様より、「フランスの伝統製法を用いたパンに、宮城の食材を取り入れた商品開発してほしい」という課題を頂きました。

実はメゾンカイザー仙台の社長である小島シェフは講師として、SCAの学生にパンの授業をしてくださっているんです

小島シェフ自らの指導のもと、9月にメゾンカイザー泉パークタウンタピオ店に招かれオリエンテーションが行われました。

始めに企業理念を熟知するところから始まり、実際に店舗や厨房を見せていただき、雰囲気やスタッフの対応、客層や販売している商品のリサーチを行いました。

使いたい食材に対し、どのようなパンが合うのか?

メゾンカイザー様からご提供頂いたルヴァン・リキッド(イーストがない時代に使用していた発酵種)に戸惑いながらも何度も試作を繰り返し、作品を完成させました

1月18日、株式会社エリックカイザージャポンの木村社長、ご指導にあたってくれた小島シェフ、宮城県仙台地方振興事務所の本多様を審査員にお迎えし、いよいよプレゼン発表です

学生7名、それぞれが宮城の食材を使い、伝統製法を駆使して作った力作が7作品並びました。

小島シェフのご指導のもとできた作品ですので、学生一人ひとりが自信をもって発表ができました。

いよいよ結果発表

優秀作品賞はなんと2作品

「Pain Beats」

大崎地区で作られるビーツを使用し、女性に好みの色味のあるパンに仕上げました。

「ユズ・ヴィエノワ」

柴田町雨乞の柚子を余すところなく使った風味豊かなパンです。

この2作品は、今後メゾンカイザー仙台3店舗で販売を予定しています


最後に、今回審査委員長としてお越しいただいた、株式会社ブーランジェリーエリックカイザージャポンの木村社長より総評を頂きました。

木村社長は、明治期にあんパンを考案してヒットさせたことで知られる「木村屋総本店」 の嫡男であり、現在全国に33店舗を展開しているフランスパンの専門店「 メゾンカイザー」の運営会社ブーランジェリーエリックカイザージャポンを率いる偉大な方です

株式会社エリックカイザージャポンホームページはこちら
https://maisonkayser.co.jp/

それぞれの作品がよく試行錯誤されて完成にこぎつけた作品だというのがよくわかる。
どれが優勝でもおかしくない出来栄えだった。
食材を余すことなく活用していることなど評価頂き、業界人として常にそういうところを意識してもらいたいとお言葉を頂きました。

木村社長は、どの作品にも作り手の想いが感じられると、一人ずつ作品に対するコメントをして頂きました。

宮城県仙台地方振興事務所の本多様からは、この試みを社会に出てからも念頭において、県内産のおいしい食材を多くの方々に広めていってほしいとエールをおくっていただきました。

今回このプロジェクトに携わった学生は、自分の作った作品が業界を代表する方々に評価していただけたことが何よりうれしいし、これからの励みになったと語っていました。

5ヶ月もの試作期間、大変なことも多かったけどその分だけ、達成感、喜びへとつながりました。
学生のみなさん、お疲れさまでした



プレゼン発表会の後は、木村社長から「これから業界人として巣立つ学生にメッセージ」を頂きました。

これからは、おいしいパンを提供するだけでは生き残れない。食事パンの楽しみ方を提案し、地域のお客様と「パンのある幸せな食卓を共有する場」でありたいという言葉が印象的でした

真剣な眼差しで、木村社長の言葉に耳を傾ける学生達。

木村社長
仙台までお越しくださりありがとうございました
SCAの学生は幸せです
木村社長の言葉を胸に、これから業界人として羽ばたいていく姿を見守っててください

たくさんの人の協力のもと、素晴らしいプレゼン発表会となりました
ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました

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