2019年11月28日
仙台井土ねぎを使った商品開発について【特別レポート 第三章】最終審査会
仙台井土ねぎを使った商品開発について【特別レポート 第三章】
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10月9日 いよいよ最終審査会当日を迎えました。
朝から仕込みや、プレゼンテーションの練習、ルセットの修正など、すべてを念入りにチェックしました。
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仙台コミュニケーションアートの企業プロジェクトは、メニューを考え作成するだけではなく、
提供していただくホテルの客層、価格帯に見合っているかを考え原価計算、原価率の算出を行いルセットを作成します。
また、そのお料理をお客様にどう伝えるかを考えパワーポイントで資料を作成しプレゼンテーションを行います。
最終審査会には、ウェスティンホテル仙台のシェフの方々やマーケティング担当の方、仙台司厨士協会の会長、
井土生産組合の生産者の方々、そして仙台地方振興事務所の方々など7名の審査員と5名の関係者、
および新聞社、テレビ局の方々にお越し頂きました。
学生たちは緊張で表情が硬くなるのも無理ありません。
Aチーム 「仙台井土ねぎ2種の味わい~マリネとエスプーマ」
一次審査の際に、彩りにばかり気を取られ、夏野菜を使用している点や、ネギに合わせた柚子の
香りを強調させるには別の方法を試した方が良いのではないか?というご指摘を頂き大幅に変更しました。
仙台の1月に降り積もる雪を表現したエスプーマと柔らかく火を通したネギのマリネを合わせ、
黄色く色づく柚子の皮を摺り下ろすことで香りを立たせました。
口の中いっぱいに広がる仙台井土ねぎの食感の違う面白さをお楽しみいただける作品に仕上げました。
Bチーム 「仙台井土ねぎのキッシュ」
自分たちの目で見てきたネギ畑の姿を料理で表現するという斬新さに挑戦しました。
仙台井土ねぎの柔らかさや甘さを存分に堪能できるように、ネギのインパクトを大事に仕上げました。
Cチーム 「仙台井土ねぎたっぷり豆乳クリームスープ」
心も体もホッとするような、年配の方にも食べやすく、たくさん召し上がっていただきたいという想いで
改善を重ねたクリームスープには女性に好まれる豆乳を合わせるというアイディアを展開させ、
ヘルシーで、ネギの柔らかい白い部分と、香りの強い青い部分の全てを使い具沢山の食べるスープに仕立てました。
いよいよ審査の結果が発表されます。
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今回金賞に輝いたのは 仙台井土ねぎのキッシュ でした。
サクサクの生地の食感・ネギの甘み・香ばしさが一体となった仕上がりと、
狙い通りの見た目のインパクトがオリジナリティのある完成度という点で好評でした。
次いで、仙台井土ねぎの豆乳たっぷりクリーム、仙台井土ねぎ二種の味わい~マリネとエスプーマ~と続きました。
順位は僅差の点数で決まってしまいましたが、
すべての作品において各チームが一次審査を経て工夫、改善した点、ねぎ本来の味を上手に活かして料理にした点、
また食材を無駄にせず使い切った点、お客様のことを考えてメニューを考えた点を評価頂きました。
最初は1位の作品のみの販売という条件だったにも関わらず、
ウェスティンホテル仙台様のご好意ですべての作品が2020年1月中旬より、
シーズナルランチのブッフェメニューで採用、提供していただくこととなりました。
プロの手が加わり、どのようなお料理に仕上がるのか今から楽しみでなりません。
今回の取り組みを通して、学生達は食材の生産から、
流通にのるまでの生産者の方々の手間やご苦労を知ることができました。
その想いを繋いでお客様に届ける料理人の使命感を強く感じるきっかけとなったようです。
仙台の中心部から少し離れた海岸沿いで作られている甘とろの美味しい仙台井土ねぎを、是非ご賞味くださいませ。
~新聞(河北新報 夕刊)にも取り組みを掲載頂きました~