　2017年10月19日

調理師科☆ホテルフレンチ特別授業＆企業プロジェクト最終審査会

こんにちは
お久しぶりの髙橋です

今日は、調理師科2年生の企業プロジェクトのご報告です。
企業プロジェクトとは何ぞや？？
企業様から課題を頂き、それに添った商品開発を行うという日頃の学びを思いっきりアピールできる一大イベントなのです
今年の課題は、
”宮城県産食材を使用し、
ホテルレストランのフランス料理ランチコースのメインディッシュメニューの開発をすること”

その課題を提供してくださったのはここ！
https://www.shibuya-e.tokyuhotels.co.jp/ja/restaurant/abientot/index.html

地上100メートルの絶景を臨む、天空のフレンチダイニング
渋谷エクセルホテル東急のレストラン「ア　ビエント」

こんな素敵なレストランで、学生が考案した料理が提供されるなんて！！
5月には
仙台地方振興事務所主催の「みやぎ食材伝導士等学び舎　食材視察研修会」に、プロの方々に混ざって参加し、亘理町の荒浜魚市場にて地元の海の漁業についてや、山元町の山元いちご農園にて震災からの復興を遂げた生産者の方々の想いについて学びました
同じく、5月25日に今回の企画のオリエンテーションが行われ、渋谷エクセルホテル東急の白幡総料理長による特別授業と共に、レストラン「ア　ビエント」にいらっしゃるお客様にはどんなお料理を提供しているのか、何が好まれるのか等詳しくお聞きすることが出来ました

あれから、あっという間のおよそ5カ月・・・

初めてのメニュー作りに戸惑いながら、皆でアイディアを出し合い、あーだこーだ右往左往しながら少しずつ形になっていきました

そしていよいよ本番前日
審査の為、東京より白幡総料理長と舘野シェフが来校し、特別授業を行って下さいました。
牛たんを真空パックにし低温のお湯で12時間加熱することでホロホロと柔らかく仕上がるコンフィをムニエルにし、ソースをかけたお料理
2品目は、”インカのめざめ”というじゃがいもとフランスのコンテチーズを使った温かいテリーヌ
学生は「美味しい～！」という雄叫びをあげながら試食していました。
舘野シェフは「美味しい原理をしっかり掴んでいないと、美味しい料理は作れない」とおっしゃっていました。
美味しいものを、美味しいと感じられることはとても幸せで、料理人を目指す人には大事なことなんだと思います
ホテルへ就職が決まった学生から、”どんな人材を望みますか？”と、質問がありました。
白幡総料理長は「自分の後輩で嫌だな、と思う人にはならないで欲しい」
挨拶をする、進んで動く、こんな後輩は好きだな、と思う人を皆が熱望していること。仕事の出来、不出来はしょうがないとしても、一生懸命取り組む姿は応援したくなる。ということを教えて下さいました

さて、本番当日の朝

皆で会場作りをして、プレゼンテーションのシュミレーションもしてみました
まずは、展示料理の審査から
どれもこれも、とっても美味しそう
今回のメインターゲットは女性のお客様ということで、彩りよく、上品に、をイメージして盛り付けました
続いて、チーム毎の試食審査＆プレゼンテ―ション審査です

今回審査員としてお越し頂いたのは
向かって右から　渋谷エクセルホテル東急　白幡総料理長、舘野シェフ、
内閣府認定公益社団法人　全日本司厨士協会関東総合地方本部宮城県本部　鹿野会長
宮城県仙台地方振興事務所　地方振興部　本多さん
そしてSCAの濱田校長
フランス料理や宮城県産食材等に精通しているトッププロの方ばかりです。

自分たちのお料理を美味しい状態で食べて頂く為、時間に合わせて動く調理場は戦場と化していました
自分たちの料理に込めた想いは、ちゃんと伝わったでしょうか？
審査員の先生方だけで会議中。

緊張して表情が強張っていたとしても大丈夫
料理を通して、そのメッセージはちゃんと届いていました
いよいよ、結果発表の時
総合優勝はCチームでした
オール和食希望のメンバーで挑んだので苦労も多かったようですが、それだけ頑張ったことが評価されて良かったですね
最後に、白幡総料理長より総評を頂きました。
ほんの僅差での結果で優勝は決まったが、
どれも甲乙つけがたい素晴らしい出来栄えだったこと。
県産食材の良さを引き出した良い料理だったこと。
是非、東京のお客様に、仙台の学生が作ったメニューだということをしっかりアピールしたい！ということをお話頂きました。